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占いやまじない、狩りや戦の道具、権力の象徴、お守り、装飾品。
古くから刀は様々な用途で使用され、その美しさで人々を魅了してきました。
阿蘇神社の宝刀「蛍丸」は所在不明でありながら、国の重要文化財に指定されるほど。
所在不明のまま数十年が過ぎた今年、多くの人々の思いから、その姿が蘇りました。

幻の宝刀 蛍丸

メイン写真

南北朝時代の武将惟澄(これずみ)が身に付けたと伝えられる大太刀。京都の名門鍛冶「来一派」の来国俊(らいくにとし)作。激戦で刃こぼれした刀に蛍が群がり、刀が直ったという伝説が名前の由来になっています。阿蘇神社の宝刀として約600年間秘蔵されていましたが、太平洋戦争後行方不明に。所在不明のまま国の重要文化財に指定されています。

阿蘇神社奉納奉告祭の様子
阿蘇神社奉納奉告祭の様子
奉納された阿蘇神社
奉納された阿蘇神社

蛍丸を眼前に!肥後の里山ギャラリーにて期間展示

メイン写真 期間展示 8/7(月)~9/22(金)

そんな蛍丸がこの平成の世に蘇りました。クラウドファンディングによる復元プロジェクトによって、2人の刀匠により復元。平成29年6月に、刃渡り1メートルを超える大太刀が無事、阿蘇神社へ奉納されました。
この夏、肥後銀行本店に併設された、肥後の里山ギャラリーで「阿蘇神社展 ―刀剣の美―」を開催。その蛍丸の展示をはじめ、阿蘇神社への奉納刀や古墳出土品など、刀剣のもつ精神性、美術工芸品としての側面、歴史背景を展観します。

肥後の里山ギャラリー

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いっしょにみたい

まだまだあります、熊本ゆかりの刀剣と地

折れず曲がらず、質実剛健の刀 同田貫

メイン写真 常設展示

豊臣秀吉の九州平定後、熊本の北半分を任された加藤清正。清正は軍備拡充のため、熊本で優秀な刀工を探しました。そこで白羽の矢が立ったのが、菊池郡の同田貫という場所で作刀をしていた刀工たち。彼らの打つ刀は、豪壮ですが飾り気のない質素な刀でした。しかし、その丈夫さと切れ味は実戦で抜群の威力を発揮。加藤清正は大層気に入ったそうです。

玉名市立歴史博物館
こころピア

休館/月曜
(祝祭日の場合はその翌日)

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島田美術館「身を護る 名を残す 武の装い―甲冑―」

メイン写真 期間展示9/18(祝)まで

展示品の中には延寿派(えんじゅは)後代の刀工・国秀作の「長巻」。同田貫又八作の「大身槍」が展示されています。長巻は刀剣の一種で、大太刀から発展した武具です。現存している長巻は磨り上げられ(持ち手の部分を短くリメイク)、刀にされたものが多く、長巻のまま残っているのは非常にめずらしいそうです。現在開催中。

島田美術館

休館/火曜
(祝祭日の場合は開館)

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「希首座(きつそ)」を祀る祠

細川忠興(三斎)と刀1

メイン写真

熊本県立図書館から江津湖への入口にある小さな祠。細川忠興の時代、京都の大徳寺高桐院を訪れた際、その寺の希首座(希首座は細川氏が滅ぼした一族の生き残り)という修行僧をあやしみ、忠興公が一刀両断で殺してしまいました。この由縁で切った刀を希首座と名づけました。その後、忠興の周りでは不可思議なことが起こります。そこで、内膳家で祠を立て祀ったところ収まったと伝わっています。刀は別の場所に保存され、祠だけが残っています。

風流優雅な名に隠された血塗られた逸話をもつ刀 歌仙兼定

細川忠興(三斎)と刀2

メイン写真
家臣たちを呼び寄せた八代城跡

勇壮果敢な武将として、はたまた利休七哲とも呼ばれるほどの文化人でもあった忠興公(三斎)。その優美さを称するような名が付けられた刀。しかし実際は、引退していた忠興公が、当主忠利公を取り巻く近臣達の補佐ぶりが悪いとして、彼らを八代城に呼び寄せ、この刀で次々と首を刎ねたことに由来します。殺害した家臣が36人であったため、三斎は三十六歌仙にちなみ「歌仙兼定」と呼んだとされているのです。(諸説あり)

日本刀による最後の合戦 日本刀による最後の合戦 

メイン写真

西南戦争は熊本を舞台にした最後の内戦。鉄砲による戦いと同時に、日本刀での最後の合戦でもあります。この田原坂で薩軍の切込隊VS警視庁の抜刀隊が激突。薩摩の刀は示現流の「波平」。薩摩と一緒に立ち上がった熊本諸隊は同田貫や延寿、一方、政府軍は玉名や菊池から集めた刀同田貫など。波平×同田貫、延寿×同田貫など、田原坂で最後の日本刀の戦いの火花が散りました。

熊本市田原坂
西南戦争資料館

休館/
12月29日〜1月3日のみ

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当館では、映像・音・振動・ジオラマで、当時の戦いの様子をリアルに体感できます。

熊本県立美術館 分館「エヴァンゲリヲンと日本刀展」

メイン写真 期間展示7/27(木)~8/20(日)

全国の刀匠たちが挑んだヱヴァンゲリヲンの世界!作品に登場する槍や刀剣、さらに作品からインスピレーションを受けたオリジナルの一振りなど、刀剣界がその伝統の技を惜しみなく注ぎ、数々の新作刀剣類を製作。「日本刀」と「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の奇跡的なコラボレーション。日本の伝統技術、そして新しい日本刀の世界をぜひご覧ください。

熊本県立美術館 分館

休館/月曜
(祝日の場合は開館、翌火曜休館)

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